#05〈m〉 ページ5
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そろそろ講義が終わる頃かなあ、と目を開けるとAが誰かと話す声が聞こえてきて、
「瑞稀寝てんだったら俺も一緒に講義受けてもいい？」
『いいよ、来週かられいあくんの席も取っておくね』
れいあくん……、嶺亜？
まだ開き切ってなかった目がぱっと開いて、二人の方を見る。
『井上くんおはよ』
「あ、瑞稀、起きたの？」
「なんで、嶺亜、」
お前がAと話してんの、と嶺亜の方をじっと見ると、へらりと笑った。
「ぼっち同士話し合いしてたの、瑞稀が寝てたからさ？」
「……起こせばよかったじゃん」
『いやいや、声かけたのに起きなかったんだもん』
ねー？なんて目を合わせて首を傾げる二人を見て無性に苛立って、Aの腕を掴んだ。
戸惑うAと相変わらず何を考えるのか読めない嶺亜、
そんな二人を引き離すように教室を出た。
『井上くん？！』
「じゃーね、Aちゃん、瑞稀」
「チッ、」
ぐいぐいと腕を引いて歩くと、井上くん！と何回も俺の名前を呼ぶ。
二限はすぐそこの教室だけど、
「こっち来て」
『二限は？』
「……今日は出ない」
講義なんて今はどうでもいい、何勝手にほかの男と仲良くなってんだよ、と彼氏でもないくせに、
真っ黒な独占欲に支配されて、気持ちが悪くなる。
『井上くん、顔色悪いよ？』
「……さっきの教室暑かったからかも、」
『これ飲む？アップルティーだけど、』
「ん、」
Aは気付いてないんだろう、俺が間接キス如きで舞い上がってることに、
……はぁ、とっとと俺のものになればいいのに。
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檸檬(プロフ) - やっぱりアオさんが描く瑞稀くんが大好きです!! (2020年4月12日 13時) (
レス) id: 7f7d842168 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - とても面白いです(*^^*) 瑞稀くんメッチャかっこいい! (2019年11月9日 16時) (レス) id: 33e6fc8eff (このIDを非表示/違反報告)
Jin(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています〜。そろそろみずきくんの本領発揮させてください！更新楽しみにしています。 (2019年11月8日 15時) (レス) id: b6ce9f7cb2 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - すごい良いです！ユウピ担なんだけどみずっくんもれあくんもより好きなりました！頑張ってくださいね☆ (2019年11月6日 17時) (レス) id: 047315094b (このIDを非表示/違反報告)
涼音(プロフ) - すいませんこれみてたら、嶺亜くん落ちが見たくなってしまいました…ごめんなさい (2019年10月30日 17時) (レス) id: 8c6c513fbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時：2019年10月23日 0時
