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一人では大き過ぎるから、って二人で一つのパフェと飲み物を頼んだ。
なんかカップルみたい、恥ずかしいから言わないけど、って思っていたら、
「カップルみたい、じゃない?」
『そ、そ、そうかな!』
周りから見たら付き合ってるように見えんじゃない、俺ら、と目を細めた。
私も思ったけど言わなかったのに。
「ほんとに付き合っちゃう?」
『へ、』
「お待たせ致しました〜、」
れいあくんの爆弾発言は、店員さんとそれはもうボリューム感たっぷりの苺パフェに掻き消されて、
爆弾を落とした当の本人は、うわあすごい!と目を輝かせている。
冗談?……うん、冗談か。
『美味しそうだね、てっぺんの苺どうする?じゃんけんする?』
「いいよ、Aちゃんにあげる」
『え?ほんと?』
じゃあ早速、とスプーンを伸ばすと、あっ、とれいあくんが声を洩らす。
「写真撮らないの?インスタとか」
『投稿ゼロ件なんだよね、ストーリーだけで』
ピンクと紫とオレンジ?のグラデーションのアイコンをタップしてスマホの画面をれいあくんに見せる。
「フォローしてもいい?」
『なんも面白くないけどね』
瑞稀とは繋がってんでしょ、と自分のフォロー欄から井上くんを探してそっからすぐに見つけたのか、
れいあさんがフォローしました、という通知がくる。
ストーリーが上げられていたからタップしてみると、グレーのタイルに“ デートの待ち合わせ中 ”と書かれた文字が表示される。
「Aちゃん、」
『ん?ストーリー?』
「そ、マウント用、」
とよく分からないことを言って、苺パフェ越しにパシャリと写真を撮られた。
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檸檬(プロフ) - やっぱりアオさんが描く瑞稀くんが大好きです!! (2020年4月12日 13時) (レス) id: 7f7d842168 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - とても面白いです(*^^*) 瑞稀くんメッチャかっこいい! (2019年11月9日 16時) (レス) id: 33e6fc8eff (このIDを非表示/違反報告)
Jin(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています〜。そろそろみずきくんの本領発揮させてください!更新楽しみにしています。 (2019年11月8日 15時) (レス) id: b6ce9f7cb2 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - すごい良いです!ユウピ担なんだけどみずっくんもれあくんもより好きなりました!頑張ってくださいね☆ (2019年11月6日 17時) (レス) id: 047315094b (このIDを非表示/違反報告)
涼音(プロフ) - すいませんこれみてたら、嶺亜くん落ちが見たくなってしまいました…ごめんなさい (2019年10月30日 17時) (レス) id: 8c6c513fbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年10月23日 0時