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#25〈m〉 ページ25

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突然黙りこくるA、


適当に誤魔化したから機嫌でも損ねたのかと思って、信号待ちでちらりとAの方を見ると、




「お前!寝てんのかよ!」


『……ん、』




ホント、最悪だ。


察しが悪くて、馬鹿で、天然で、馬鹿で、


……何でこんな女が好きなんだろうって100万回は思ったけれど。




「……Aなんだけど、俺の好きな子」




好きなタイプとはかけ離れてるけど、A以外考えられなくて。


寝てるAに告白したって、当然伝わらない。




『……いのうえ、くん』


「ん?」



『……、』




起きた?と思ってルームミラー越しにAを見たけれど相変わらず目は閉じたまま。


寝言、で俺の名前呼んでんの?




「〜〜っ、!」




急上昇する体温、頬が熱くて。


暖房を中から弱に切り替えた。


寝てるAを起こすのは可哀想だから、ともう少し長い時間一緒にいるための口実を作って遠回り。




*




「いい加減起きろ、」


『っ、痛!!』


「人が運転してんのに気持ちよさそうに寝やがって」




軽くAの頭を小突いて起こす。


無防備にも程があんだろ、俺じゃなかったら家連れて帰られてると思うけど。




『井上くんが安全運転だからつい?』


「そりゃどーも、」


『今度は私が乗せてあげるね!』


「まだ死にたくないから遠慮しとく、……てかAが俺の助手席乗ればいいじゃん」




A以外、乗せるつもりないからいいでしょ?




『……っ、うん、また乗せてね!じゃあありがとうございました!』




一瞬固まったAがぺこりと頭を下げて、慌てて車から降りようとする。


……後ろも確認せずに開けるから、




「っ、危ないって!」


『あ、……ありがと、』




咄嗟に掴んだ手を見て目を泳がせた。


グイグイ行き過ぎて、引いてる?




.

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檸檬(プロフ) - やっぱりアオさんが描く瑞稀くんが大好きです!! (2020年4月12日 13時) (レス) id: 7f7d842168 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - とても面白いです(*^^*)  瑞稀くんメッチャかっこいい! (2019年11月9日 16時) (レス) id: 33e6fc8eff (このIDを非表示/違反報告)
Jin(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています〜。そろそろみずきくんの本領発揮させてください!更新楽しみにしています。 (2019年11月8日 15時) (レス) id: b6ce9f7cb2 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - すごい良いです!ユウピ担なんだけどみずっくんもれあくんもより好きなりました!頑張ってくださいね☆ (2019年11月6日 17時) (レス) id: 047315094b (このIDを非表示/違反報告)
涼音(プロフ) - すいませんこれみてたら、嶺亜くん落ちが見たくなってしまいました…ごめんなさい (2019年10月30日 17時) (レス) id: 8c6c513fbc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アオ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...  
作成日時:2019年10月23日 0時

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