#23〈m〉 ページ23
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ハンディに表示されるなかなか変わらない時間表示にイライラを募らせて早く終われ、と何度も念じる。
ちらりと空いてる席に座らせたAを見ていると、首をかくかくとさせていまにも寝落ちしそうになっている。
俺の寝顔は幾度となくAに見られているだろうけど、意外と真面目なAは講義中には寝ないから。
わざわざそれが見える位置に移動して、なかなか見れない姿に胸を高鳴らせているのは相当重症だ。
「井上くん、今日ちょっと早いけど上がりでいいよ」
「いいんすか？」
「お客様数組しかいないし、連れて帰るんでしょ、あの子」
店長がついには突っ伏してしまったAの方を指差してニヤニヤと笑う。
……たった二杯なのに弱過ぎ、と頬が緩みそうなのを唇をきゅっと結んで堪えた。
三年間、Aには気付かれなかったのに、あっさりと店長にはバレてしまったみたい、
「井上くんがその顔で接客してくれたらお客様5倍に増えそうだねえ、」
「……アイツ以外に、こんな顔できないです」
いい加減、気付いてくれてもいいのに、ほんっとに鈍感だよね。
そこも可愛いだなんて感じてしまってる俺の方が馬鹿なのかもしれない。
「A、」
『……ん、』
「帰んぞ、5秒以内に起きないと置いて帰る」
『起きます、起きる！』
バッ、と食い気味に立ちあがってふらりと身体を揺らす。
酔っ払いが突然立ちあがったら危ねえだろ、
「ほら、腕掴まっていいから」
『ありがと』
「駐車場まで歩ける？」
『ちゅうしゃじょう……、車？』
「ん、この間免許とった」
足元の覚束無いAの腕を引いて助手席のドアに座らせる。
好きな子が助手席にいるのっていいよね、……なんて、柄にも無い。
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檸檬(プロフ) - やっぱりアオさんが描く瑞稀くんが大好きです!! (2020年4月12日 13時) (
レス) id: 7f7d842168 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - とても面白いです(*^^*) 瑞稀くんメッチャかっこいい! (2019年11月9日 16時) (レス) id: 33e6fc8eff (このIDを非表示/違反報告)
Jin(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています〜。そろそろみずきくんの本領発揮させてください！更新楽しみにしています。 (2019年11月8日 15時) (レス) id: b6ce9f7cb2 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - すごい良いです！ユウピ担なんだけどみずっくんもれあくんもより好きなりました！頑張ってくださいね☆ (2019年11月6日 17時) (レス) id: 047315094b (このIDを非表示/違反報告)
涼音(プロフ) - すいませんこれみてたら、嶺亜くん落ちが見たくなってしまいました…ごめんなさい (2019年10月30日 17時) (レス) id: 8c6c513fbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時：2019年10月23日 0時
