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「……やだなあ、俺酔っ払いと帰るの」
『酷い!ご馳走したのに!』
最初に頼んだ一杯と、もう一杯を頼んだらこんな状態になってしまって。
何とか雄登の腕に掴まってまっすぐ歩いてる。
「A、二杯しか飲んでないのにそれなの?」
お会計をしてくれている井上くんが伝票を見て笑う。
お酒弱いの知ってるじゃん、
『井上くんと違って酒豪じゃないから』
「俺酒豪キャラじゃねえし、……あと30分で上がりだけど待ってる?」
『へ、』
「送ってやってもいいけど、」
大丈夫、と言おうとしたのに、
「ぜひ!お願いします!姉ちゃん置いてってもいいですか?」
『え、雄登?』
「なんなら井上さんの家に連れて帰ってもらっても……」
何を言い出すんだ、コイツ。
フワフワしていた脳内が、思考を再開して一気に酔いが覚めた。
歩くとふらつくけど。
「じゃあ遠慮なく連れて帰らせてもらうね、ユウトくん」
「ぜひ、姉ちゃんをよろしくお願いします。俺は先に帰るので!」
『待って雄登、何言ってんの、井上くんも、え?』
戸惑う私を無視して二人で握手なんてしちゃって、ご馳走様でした!と雄登がお店を出ていく。
慌てて追いかけるとぐらっと身体が傾いて、井上くんに腕を引かれて支えられる。
「大人しく座って待ってろ、」
『……はい』
「連れて帰るは冗談、ちゃんとAん家に送り届けるから」
顔が熱くて仕方ないのは、ドキドキと心臓がうるさいのは、全部アルコールのせい。
……誰に言い訳してるんだか、
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檸檬(プロフ) - やっぱりアオさんが描く瑞稀くんが大好きです!! (2020年4月12日 13時) (レス) id: 7f7d842168 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - とても面白いです(*^^*) 瑞稀くんメッチャかっこいい! (2019年11月9日 16時) (レス) id: 33e6fc8eff (このIDを非表示/違反報告)
Jin(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています〜。そろそろみずきくんの本領発揮させてください!更新楽しみにしています。 (2019年11月8日 15時) (レス) id: b6ce9f7cb2 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - すごい良いです!ユウピ担なんだけどみずっくんもれあくんもより好きなりました!頑張ってくださいね☆ (2019年11月6日 17時) (レス) id: 047315094b (このIDを非表示/違反報告)
涼音(プロフ) - すいませんこれみてたら、嶺亜くん落ちが見たくなってしまいました…ごめんなさい (2019年10月30日 17時) (レス) id: 8c6c513fbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年10月23日 0時