＊UNDERTALEの世界の骨達に懐かれたみたいだ。

大事にして欲しい メア君side ページ44

一方その頃──。

「…なんだチビ」
「姉ちゃんの事で言いたいことがあるんだけど」

彼には言っておこう…

「…姉ちゃん、ミカをどう思ってるか聞きたいんだよ」
「…」
「僕は知ってる
貴方も好意があるという事を」
「…!」

大好きな姉ちゃんだから誰でも喜びそうだけど…

「姉ちゃんを大切にして」
「大切にしようがしまいが俺の勝手だ」
「僕は姉ちゃんを守れない…
だから貴方が守って欲しいんだ」
「…は?なんで俺にそれ言うんだよ?」
「何となく、似た者同士だから…」

強がってるけど何処か寂しげなその顔が…
好きな人がバレて焦ってるその声…

嫌いとか言ってるけど
本当は、嘘だよね…?

「…俺は」

彼は弱い声で言う

「大切だからこそ、近くにいたくないんだ」

悪夢を見せてしまうから…
不気味な俺といてはいけない、と彼は言う

「それでも大切に思ってるんなら
ちゃんと言わないと伝わらないよ…?」

僕は彼の頬に触れる
怯えた目でこちらを見る彼

「良かったね姉ちゃん、とても大切にされてる」

僕は真面目な話をしたから眠くなる
それを見た彼は黒い触手で僕を包み込む

「教えてくれてありがとな、チビ
俺、頑張ってみるよ」

チビと言うな、と思ったが意外に彼の顔は穏やかで、声色も優しかったので黙っておいた
…あんな優しい目が出来たんだな

「おやすみ、チビ」

彼は触手で優しく僕の頭を撫でると、その気持ちよさですぐに僕は眠ってしまった


…その日、悪夢を見る事は無かった

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