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(2019.11.20)






「 Aちゃん…….? 」


『 !?!?!? 』


「 ごめんごめん。(笑) 脅かすつもりはなくて、 」





休憩中、外にあるベンチに座ってぼーっとしてると急に声をかけられてビックリした。


目の前にはこれまでみたいに黒帽子に黒マスクにメガネで、黒い服を来たお兄さんが立っていた。

いや……声で気づいたからよかったけど、お兄さんじゃなかったら完全に怪しい人だよ。





『 ……すみませんちょっとビックリしました 』


「 ごめんね。もっとしっかり声かければよかった 」


『 いやいや……大丈夫、です 』


「 こんな所で何してるの? 」


『 今休憩中で。カフェオレ飲んでました 』


「 そっか……あ、そうだ 」


『 ??? 』


「 ちょっと待ってて 」





急にお店に入っていったお兄さんは、しばらくして袋をぶら下げて戻ってきた。

中に入ってるのはコーヒーと肉まんと……あ。あのコーヒーって確か、





「 気づいた? 」


『 あっ、この前のやつですか? 』


「 うん。今日引き換えるつもりだったんだ 」





カシュ、と缶コーヒーを開ける心地いい音がして、隣にはそれを飲んでいるお兄さん。思わずガン見してしまった。

だって凄く絵になるから。
CMですか?って思うぐらい。






「 …………見すぎじゃね? 」


『 っ、あ、すみません 』


「 んふふ。(笑) 別にいいけど。 」





なんか……お兄さんの顔、どこかで見たことあるような
気がするだけかもしれないけど、





「 てかウマっ。酸味があんまりないから飲みやすいね 」


『 ホントですか?私も飲んでみようかな、 』


「 ふふー。そういうと思ってな?じゃん! 」


『 えっ、 』


「 もう1本買ってきました 」



 

"はい。あげる"

差し出されたコーヒーはまだ温かくて、そうだ、これホットもアイスもあるやつだ、なんて思い出した。

お兄さんが飲んでるのは多分アイス。
寒いのにすごいなーって頭の隅で考えてた。





「 あ、もしかしてコーヒーダメだった? 」


『 いや、好きです。好きですけど、 』


「 ん? 」


『 すみません……なんか嬉しくて。頂きます 』






心に挟まって、詰まって、絡まってた、色んなものが少しずつ解けていく感覚がして…….なんか、すごく温かくなった。


少しだけ泣きそうになったのは内緒。






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まりも(プロフ) - リノさん» ありがとうございます!ゆるりとですが楽しんで貰えたら嬉しいです(*´-`) (2021年10月3日 15時) (レス) id: d967e47327 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 智子さん» ありがとうございます(*´-`) (2021年10月3日 15時) (レス) id: d967e47327 (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - また素敵な作品に出会えて嬉しいです!更新楽しみにしています! (2021年10月3日 9時) (レス) id: c168ba2284 (このIDを非表示/違反報告)
智子 - すき、、、 (2021年10月3日 1時) (レス) @page4 id: d078eca1b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりも | 作成日時:2021年10月2日 20時

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