お相手は一般女性 【R.yamada】

■ひとりよがり ページ5

____________




(2019.11.16)






『 ……って事があってね 』


「 怪しさ満点じゃん 」


『 だよねだよね！？ 』





真子ちゃんと意見が合うなんて久しぶりだ！

嬉しくて飲んでたパックのカフェオレ一気に吸いこんじゃったよ。ズモモ…って音した





『 マスクにメガネに帽子って完全怪しいよね？プラス10万円のPOSAカードってさ……… 』


「 確実に芸能人か、何か顔を見られたらいけない理由がある人か 」


『 え、怖い。コナン呼ぶ？ 』


「 いやいやそっちは99%無いと思ってるよ？ 多分芸能人だろうね。顔は見た？ 」


『 見たけど……綺麗な顔だなーってぐらいで、誰かは分からなかったよ 』





というかあの顔の綺麗さ、確実に芸能人でしょ。

オーラはあんまり感じなかったけど
顔は凄く綺麗だった。
シャットアウトしてるのかな？オーラ





「 でもAさ、嵐以外の芸能人あんま知らないでしょ？もしかしたら超有名な人かもよ？ 」


『 そこなんだよね……嵐だけで生きてきた人だから 』


「 ……ちょっと元気戻ってきた？ 」


『 え？ あぁ……戻ってはないよ。でもさすがに現実受け止めなきゃダメだなって思い始めたのかも、』






そうしないと、いつまでも辛くて

　



『 嫌いになりたくないの 』


「 ……A 」


『 って言っても多分なれないと思うけど、 』






あんなに好きだった嵐のこと、嫌いになるのが1番怖い。そんなの考えたくないもん。





「 ……なんて健気なの 」


『 んぇ？ 』


「 なんか泣けてきた………健気すぎるよA、」


『 なっ、え、真子ちゃん？ 』





真子ちゃんの目からぽろ、と涙が落ちていくのが見えてつられちゃったのかな。

止まらなくなった涙はずっと溢れてくる。






『 ぅぇん…… 真子ちゃぁん、(泣) 』


「 よしよし。……辛いよね 」


『 ふぇ…… (泣) 』






好きだったの。

貴方が私を知らなくても。



大切だったの。

ひとつも交わる事がなかった恋だけど。








__________________
__________

■やさしいお兄さん→←■課金お兄さん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す