お相手は一般女性 【R.yamada】

■課金お兄さん ページ4

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(2019.11.15)






『 いらっしゃいませ〜…… 』





深夜2時。

今日も今日とてバイト。


眠い。卒論全然終わってなくてずっと作業してたせいで寝てないの。


こんな時間だし、お客さんも少ないし
あぁー目瞑ったら寝ちゃうな。



いいかな……？






「 あの、 」





いいよね、ちょっとぐらい。





「 あの、すみません 」





うん……ねむ、





「 あの…… 」



『 ！？！？！？ 』



「 レジいいですか？ 」



『 す、みません！！！大丈夫です…… 』





いかんいかん。

完全に寝るところだった………


お兄さん怒ってるかな？
ごめんなさい。ホントに疲れてたんです。



レジにそっと置かれたPOSAカード2枚。





『 いくらになさいますか？ 』


「 5万ずつで 」


『 ごっ、……かしこまりました 』




金持ちかこのお兄さん……

POSAカードで5万ずつて。
合わせて10万？やば。課金？課金すんのか？





『 2点で10万円です。支払い方法は画面からお願いします 』


「 あ、はい 」





こんな時セルフでよかった…

いそいそとお金入れてる課金お兄さん(勝手に呼ぶけど)をこっそり見てみる。

見た感じ普通だけどな。
あ、でも一瞬見えた目めっちゃおっきい。
そして幼い。

こんな若そうなのに金持ちなのか……
東京ってスゴイ。



スマートにお会計を済ませた課金お兄さん。
「 ありがとうございました 」って目合ったから少しビックリした。
礼儀正しい課金お兄さん……





『 ありがとうございました〜…… 』




アイコンタクトでお礼言われる事なんか早々ないし
びっくりしてワンテンポ遅れて挨拶してしまった。


すると、何を思ったのかお兄さん
もう1回店内を物色して、レジに戻ってきた。
手に栄養ドリンク持って。





『 お預かりします。……1点で145円です 』


「 〇〇ペイで 」




ピッ、とお会計を済ませて

課金お兄さん、手にそれを持ったから帰るのかなって思った。そしたら何故かそれをこっちに差し出してる




『 ……？？ 』


「 いつもお疲れさまです。よかったら、 」


『 んぇっ！？ 』




い、いやいやいやいや




『 そんな、頂けないですよ！ 』


「 僕からの気持ちなんで。これ飲んで頑張ってください 」


『 えっ、ちょっ、 』




「 じゃあ！ 」ってそのまま行ってしまった。
行ってしまったよ課金お兄さん……

何者よ……






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