■あいらぶ ページ20
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朝ごはんを食べてひと段落したら吉沢さんは帰っていった。
送るって言ったけど丁寧に断られてしまった。
自分の部屋に戻って音楽を聞いたり漫画を読んだりしていると、急に部屋のドアが開いて
「 姉ちゃん 」
『 なに? 』
「 さっきの人誰? 」
真顔の勇吾は入り口で突っ立ったまま入って来ようとしない
さっきっていうと吉沢さんのことかな
『 同じ事務所の俳優さんだよ。なんで? 』
「 なんか距離近くない? 」
『 そうかな…… 』
なんか怒ってるよね?
昔からそうだけど、勇吾は何というか…私の事好きすぎる気がする。
いや自分で言うのは恥ずかしいんだけども。
お姉ちゃんは心配だよ
彼女とかちゃんと出来るのかね…
『 でも同期だしなんか波長が合うっていうか…安心感はあるよね。お兄ちゃんみたいな? 』
「 ふーーん…… 」
『 なんか何言っても納得してもらえそうにない自信があるんだけど……(笑) 』
全然納得してない顔じゃん。
果たして勇吾が姉離れする日は来るんだろうか…。
お姉ちゃんは心配ですよー
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お昼ご飯を食べにリビングへ行くと、ちょうど父が何やら準備をしてくれていたらしい。
『 それお昼ご飯? 』
「 うん。食べるだろ? 」
『 食べるー 』
テーブルに座って待っていると「 お皿出して 」って言われた。
渋々立ち上がる私に笑う父。
一人暮らしを始めてからこんな光景も見なくなったなって少し寂しくなる私。
「 なぁA 」
『 んー? 』
「 これからある程度休めるのか? 」
『 まぁうん 』
休養を取ったことは連絡したけど、父は「 そっか 」とだけしか言わなかった。
詮索されなかったことに少しだけホッとしながら、勝手に決めたことに申し訳なさもあった。
『 あ、お店手伝って欲しいって? 』
「 バカ。そんなんじゃないよ。ただ… 」
『 ん? 』
「 今まで仕事ばっかで全然休めなかったろ 」
『 まぁ、 』
「 だから今のうちにやりたい事は全部やっといた方がいいぞ。それで、また芝居がやりたいって思ったら戻ればいい。お前の人生なんだから誰にも文句言わせないよ 」
『 ……うん 』
「 あ、何か今俺カッコいい事言った?名言っぽくなかった? 」
『 ……今ので全部チャラだわ 』
"私の人生"か。
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まりも(プロフ) - 旭さん» 旭さん。こんばんわまりもです。コメント有難うございます。ひっそりとですが訂正させて頂きました。いつも読んで下さって有難うございます。更新頑張ります! (2021年8月26日 22時) (レス) id: d967e47327 (このIDを非表示/違反報告)
旭 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読みました。 今読んだばかりなのにもう続きが気になります。 更新待ってますね。 (2021年8月26日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
旭 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません。。。 更新ありがとうございます。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 素敵な木曜日のここの部分 そんな目で見られた買うでしょ。 らが抜けてませんか? 正しくはそんな目で見られたらではないんでしょうか? (2021年8月26日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 旭さん» 旭さん初めましてまりもです。タクシーの所は変換ミスだと思います。ご指摘頂いた通りです!「透明になれ」の意味ですが全部無かった事になれば良いという意味で付けています。わざわざコメント下さり有難うございます!更新頑張ります! (2021年8月17日 10時) (レス) id: d967e47327 (このIDを非表示/違反報告)
旭 - また続けてのコメントですみません。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2021年8月17日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりも | 作成日時:2021年8月14日 20時