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ただいま夜中の3時を回っております。
流石に皆んな明日を考えたのか、ソファーに転がったりベットに転がったり(私のベット……)してる。
起きてるのは私とミナだけになったのかな?
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『ミナ、寝なくていいの?』
「なんか眠れなくて」
『あらま』
「明日私はそこまで早くないの。だから大丈夫よ』
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彼女曰く他の子は入りが7時とかなんだって。
何回も言うけど、本当によく来ようと思ったね、(汗)
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「皆んなよく寝てるね」
『最近はどう?忙しい?』
「うん。忙しい。だけど楽しい」
『そか〜〜』
「あのさ、A」
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いつになく真剣な声でミナが名前を呼ぶもんだから、私も思わず振り向いた。
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「私、ごめん」
『は、え?……何が?』
「ごめん。本当にごめん、」
『え、いや、何に謝ってるの?』
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私の目も見ないで、ミナは下ばっかり見る。
え、ミナに謝られる事したっけ。
全く記憶にないよ?
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『ミナ?どうしたの?』
「私……いつもAに申し訳ないって思ってる」
『な、なんで』
「……Aと一緒にデビューしたかったのもそうだし、」
『(あぁ、SIXTEENの話しね)』
「私なんかよりAの方が……歌も踊りも上手くて顔も綺麗で、ステージだって慣れてるだろうし、知名度も……」
『ちょ、ちょっと待ってミナ』
「……なに?」
『そんな事思ってたの?』
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ポカンと私を見るミナ。
言いたい事は……分かる。分かるけど、
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『私だって勿論、TWICEでデビューしたかったよ?ダメだった時は何で!?って思ったし、落ち込んだりもしたけど』
「うん」
『今は、TWICEがこの9人でよかったって思うの』
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すやすや寝る彼女たちを見ると
こんな風に、練習生の頃から変わらないで居てくれる彼女たちがTWICEでよかったって思うし
友達でよかったってやっぱり思う。
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『ミナが私に申し訳なさを感じる必要はないよ?私、今とっても幸せだもん』
「……強がってない?」
『(笑) 私、強がるキャラなの?(笑)』
「Aはそうだよ」
『凄い真顔で言うじゃん』
「強がるくせに見えない所で泣いて、自分でストレス溜め込むでしょ」
『……そう、なのか?』
「そう。だから心配なの」
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怒った様に頬を膨らませるミナ。
彼女の優しさはホントに深くてあったかいなぁ。
抱きしめてあげれば意外と素直なミナにまた笑った。
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作者名:Kaulu | 作成日時:2019年11月12日 10時