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7-3. ページ14

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夜の12時をとっくに過ぎた時計。



今は初めてのラジオ出演を終えて、ソヨンオンニと車で帰宅中。


来週には初めての広告撮影もある。
初めての事ばっかりで、なんか気持ちがうずうずしちゃうけど


11年前の私が見てた夢はきっとこんな夢だったのかなって思うんだ。






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『オンニ』


「ん?」


『帰ったらアルコール飲んでもいい?』


「ダメに決まってるでしょ。活動中なのに」


『ですよねーー』


「てか、学生卒業するまでダメって言ったじゃない」





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マネージャーのソヨンオンニはいつも辛口。

だけど本当に仕事が出来るし、
私のことをよく理解してくれている数少ない人。





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「活動終わったらご飯連れてってあげるから」


『やったーー!!肉!サムギョプサル!』


「あんたのいい所はリーズナブルなとこよね」


『だって牛肉あんまり好きじゃないもん』






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韓牛とサムギョプサルなら、絶対サムギョプサルを選ぶでしょ!アルコールは………うーん、我慢するよ
 
 



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「明日も朝早いから、帰ったらすぐ寝るのよ」


『うん。もう眠いから寝るよ』


「おやすみ」


『はいーー』






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瞼を閉じる前に、そっと外の景色を眺めてみる。


色んな質問されて何だか疲れてしまった。
SIXTEENの事も、曲作りの事も、色々。






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『(……ちょっと本音で話しすぎたかなぁ)』



「あ、言うの忘れてたけど来月から学校行くからね」



『えっ!嘘!』



「本当。そろそろ行かないと本当に卒業出来ないよ?」



『………だよねぇ』





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すっかり忘れてた、学校の事。

せっかく通わせてもらったから……
ちゃんと行かなきゃ。


なんて。贅沢な悩みだよ本当。




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『オンニーーー私、ちゃんと卒業するからね。高校』



「あら〜〜2年前の貴方に聞かせてあげたいわぁ」






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お母さんみたいなオンニに笑ってしまう。

留年したって、絶対卒業してやる。




そんな事を考えながら
もう一度外に目を向けると小さな星が出てた。
1番綺麗なその星を思い浮かべながら


ゆっくりと瞼を閉じた。








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作者名:Kaulu | 作成日時:2019年11月12日 10時

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