5-1. 迷子のお知らせ ページ9
.
『オンニ、トイレ行ってくるね』
「15分後には出番だからね」
『はいはいーー』
.
マネージャーのソヨンオンニに手を振り楽屋を出る。
オンニは心配性だから早く戻らんきゃね。
なーんて思ってたのに
.
『(………どこやここ)』
.
はい。秒で迷子になりました。
ホントにスタジオが広すぎるんだよね。
とりあえず真っ直ぐ進んでみるけど、トイレなんか見当たらないし
トイレぐらいすぐ見つかりそうなのになぁ
.
あ、トイレ見つけた。
.
『……….さて、』
.
用事は済ませた。後は楽屋に戻るだけなんだけど、
ホントにここどこなん？(2回目)
真面目にオンニについて来て貰えばよかった……
よりによって人が全く居ないこの通り。
人なんか通らなそうだ……し、？
.
「あーー☆°×％$5a€3k@」
『(……うわ、1人で喋ってる)』
「っ、！！わっ、あにょはせよ！」
『………あにょはせよ、』
.
やっと気づいたのかビックリしてる目の前の人。
だけど挨拶はする感じからして、アイドルっぽいなこの人。
誰だろ。こんなとこにいるなんて絶対迷子でしょ
何となく同じ匂いがするって
てか、背デカっ
.
「あー……すみません、迷ってしまって」
『あー……私もです』
「あっホントですか？」
『はい。こういう所に来るといつも迷うんで』
「一緒ですね」
.
ニコニコ笑う目の前の彼は「帰り道探しましょう！」って隣に並んだ。
………オンニにバレない様にさっと見つけなきゃ
.
「あの、すみません、なんか」
『はい？』
「怒られたらどうしよう、」
.
あーー……多分、同じ事思ってるんだろう。
異性のアイドルと歩いてるなんて知られたらそりゃお互い困る事も多いし
まぁ迷子になってる時点で怒られる覚悟だけどね、(笑)
.
『楽屋に戻れなきゃ結局怒られちゃいますから』
「……ですよね』
『早く見つけましょ』
.
前を歩く私の後ろをトコトコついて来る彼。
静かな時間に足音だけが響いて
……気まずい。かなり
.
『しりとりでもしますか？』
「……はい？」
『いや、何かしながらの方が楽しく帰れるかなと』
.
で、思いついたのがしりとり。
………小学生か
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 277人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「TWICE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kaulu | 作成日時：2019年11月12日 10時
