〇 ページ37
【大倉side】
大「……。」
またか、と内心つぶやきぐちゃぐちゃとそれを丸める。
最近、いたずらが激しい。
いや、もうこれいたずらとか言えんのとちゃうかな。
立派な犯罪行為やないんやろか。
ポストに、
毎日のようにAと二人でいるんを盗撮されてる写真が
嫌がらせのように入れられる。
だれか、俺らの関係を知ってるやつか。
でも、俺らの関係を知っている人らはみんなええ人やし、
信頼できる人ばっかりや。
……でも、人間ってそんな信頼なんかできるやろか。
最近、色んな人たちを疑いの目で見てしまう。
それより、
Aの方が心配やった。
オレとおなじ、もしくはもっとひどいいたずらを受けてんとちゃうか。
とりあえず丸めた写真たちを鞄の中に荒々しくぶっこみ、自分の部屋へと急ぐ。
ガチャっと家のドアを開けようとすると、玄関のドアの其処に何かが挟まっていた。
「?! 」
その写真を見ると、俺がAの家に入るときの写真やった。
ということは、相手の方には俺の家も、Aの家もバレてるってことか。
それ、結構危ないよな。
心配になり、急いでドアを開けてAにコールする。
「ただいま、電話にでることができません。ピーッという……」
電話をしても鳴り響くのはアナウンスの音だけ。
Aが心配でたまらんくなった。
今すぐAの家行くべきか。
でもそしたらこのいたずらの犯人を刺激することになるんとちゃうか。
どうしよう……。
そんな気持ちと裏腹に
俺の足はもう動いていた。
265人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:スパムおにぎり | 作成日時:2018年8月12日 14時