117.可愛いから ページ23
大 「あとさ、A。」
「ん？」
コトが終わり、たつくんの腕の上で寝ているとたつくんが口を開いた。
大「あいつ、誰なん？」
「あいつって？ 」
大「今日のスタッフ。」
え？たつくん、知り合いじゃなかったの？！
あんなに親しげ？というか、ギター弾きさんっていうのも知ってたじゃん？
なんて思って。
「え？たつくんの知り合いじゃないの？ 」
大「なんで俺の知り合いになんねん(笑)」
え？
え？
と、頭の中は疑問がいっぱい。全然話しについて行けない。
「だって、たつくん、お店で会ったって。」
私がそう言うと、なんでそれだけ知り合いになんねん(笑)とまた目を細めて笑った。
大「あの人、ホンマに知らん人(笑)」
「え、じゃあなんでギターの話……」
私がそう言うと、ああそれはな(笑)とまた笑う。
大「指先見たら、なんとなく分かる。」
「ああ、なるほど。」
私も一応、業界者。言われてみればわかる。
そういえば、そこまで極めてない感満載の少し皮が剥けた指先してたような、、してなかったようなぁ、、。
大「Aさ、」
「うん。」
大「こんなん言うんもあれやけど、」
大「可愛いねんから、気をつけや。」
「……。」
え、ちょ、おい、え？
なんと？なんとおっしゃいましたか今。
大「ああもう！ 黙らんといてや！(笑)」
たつくんが反対側へとゴローンと向き直した。
「可愛いってまた冗談なっ(笑)」
少し余裕ぶってみたものの、
大「めっちゃ動揺してるやん(笑)」
なんてたつくんにはお見通しらしい。
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作者名：スパムおにぎり | 作成日時：2018年8月12日 14時
