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横「明日の予定、なんやったっけ？」

「明日は、8時からドラマの撮影で、その後13時からバラエティーの撮影です。」

横「フジテレビ？」

「はい。」

あれから、横山さんのマネージャーになって三ヶ月が過ぎた。
大体の仕事にも慣れが出てきて、円滑に進むようになってきた。
横山さんも、フレンドリーで優しくしてくださるからそうギクシャクするようなことも起こらない。

ただ、スマホ忘れて連絡つかないことがあるのが悩みかなぁ(笑)

横「明日のドラマ撮影、〇〇高校やったよな。」

そう横山さんに確認されて、スケジュール帳を開いて確認する。

「そうですね。」

横「バスケのシーンやったよなぁ。」
横「体動くかなぁ～(笑)もうだいぶしてへんからな(笑)」

「横山さん、バスケされてたんですか？」

思わず聞き返してしまった。
横山さん、男バスだったらめっちゃモテてただろうなぁ(笑)

横「えっ…、まあ、うん、バスケ部やったからな(笑)」

「そうだったんですか！私もバスケ部だったんです！」

横「……へぇ(笑)」

そう言うと、横山さんは立ち上がってシュートフォームをとった。
え、なにそのどうでもよさそうな反応！

ま、どうでもよくなるよね(笑)
もういいや(笑)

「横山さん、次、移動しますよ。」

横「あ、お、うん。」

歩いている私にすこし駆け寄って、不安そうに私の顔を覗いて
横「なんか俺、怒らせちゃった？」

と聞いてくる横山さんの目は相変わらず綺麗だ。

横「あ、スマホ忘れた。」

「もう！！！またですか！！！！！」

横「ごめんごめん(笑) 楽屋取り入ってくるわ！(笑)」

そう言ってはしる横山さんの後ろ姿に、
懐かしい先輩の姿を重ねた。

何も気づかないフリをして。

.

.

.

横「絶対Aちゃんやんな……。」

俺は、スマホを取ってAさんのもとへいそいだ。