のんびりやさん3 (ページ24)

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秋田のお話ページ24

秋田「ひゃぁ～、遅くなりすぎちゃった～」

んと、確か町に買い物に出たときにね

楽しくなっちゃって、色々見て回ってたら
夜になっちゃったの

学園の門限も破っちゃったし、しばらく外出禁止かな～とか思いながら走ったんだ

それで、学園の帰り道に差し掛かろうとした
とき

秋田「？なんだろう,,,,,」

いつもの道が全然ちがくみえた
夜だったとかもあったんだろうけど

秋田「怖いな,,,,,」

そんなことを思いながら、僕は帰りを急いだ

ﾀｯﾀｯﾀ

ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞ

秋田「,,,,,」

何かがついてきてる
その足音は、僕が走ると走り、歩くと歩き、
止まれば止まった

その足音は、一定の距離を保ちながら僕についてきた

秋田「なんで,,,,,」

ﾄﾞｸﾝ,ﾄﾞｸﾝ

心臓が早く動いた

もう、思いきって振り返ろうと思った

秋田「,,,,,」ｸﾙｯ

そこにいたのは,,,,,

三郎「どうした？秋田」

鉢屋先輩がいた

秋田「鉢屋先輩,,,,,？
もう、ビックリしたじゃないですか～」

三郎「悪い、悪い」

安心したと同時に、変な違和感を感じた

三郎「秋田？どうした？」

近づく先輩が怖くて僕は後ずさった

ほんとに、たまたまだったんだ

鉢屋先輩の足元を見た

そしたら、影がなかった

暗かったけど、星明かりとかで少しは明るかったから影は見えるはずなのに,,,,

秋田「鉢屋先輩、あなたは誰ですか？」

三郎「何をいっている？私は、鉢屋三郎だ」

秋田「じゃあ、なんで影がないんですか？」

三郎「！！なーんだ、ばれちゃったか
せっかく、オマエヲトリコモウトオモッタノニ！！！」

秋田「ひっ！」

すごい耳鳴りがした

『シネェー！！！』

死ぬかもしれない,,,,,
本気でそう思った

次の瞬間

強風が吹いた

秋田「っ！！！」

目を開けたら、そこにいたのは,,,,

狐「,,,,,」

真っ白くて、とても綺麗な毛並みの狐だった

『ア,,,,,ア,,,』

狐「ｺﾝ!!!!」

『ア"ア"ア"ア"ア"』

すごい雄叫び僕は堪らなくなって耳をふさいだ

その鉢屋先輩に化けてたなにかは消えた

秋田「えっと、ありがとう！
狐さん」

狐「,,,,,」ﾍﾟｺｯ

ﾊﾟｧｧｧｧ

秋田「眩しっ！！」

目を開けたらそこはもう、学園の前だった

秋田「何だったんだろう」

ちょっと不思議な体験だったけど
いい体験だったよ

秋田「これで、おーわり！
どうだった？」