おじいちゃん系五年生 参

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七松「はっ！！」


A「！ぐっ！！」


ものすごい速さで俺に攻撃を仕掛けた七松先輩。

咄嗟に、腰に刺さってた脇差を抜き、鞘で受け止めた。


七松「よっ！はっ！！」


A「っ！！ぐっ！！！」


とても攻撃が出来そうにない.....

防ぐので精一杯だ....


七松「！どんどーん！！」


A「っ、ガハッ！！」


七松先輩に腹を蹴り飛ばされ、吹っ飛んだ。


五年生「A！！！」




A「案ずるな....生きておる....ゲホッ....」


まさか、口から血が出てくるとは......


だが、これは本気ではないな.....きっと、七松先輩の本気は.....


俺、殺されると思う。



七松「なんだ、もう終わりか？」


A「っ、まさか.......」


鞘を地面に刺し、立ち上がった。


A「仕方あるまい.....満月よ、頼むぞ」


そして、刀の鞘を抜いた。



A「折れてくれるなよ」


七松「！なら私も！！」


やはり、苦無であったか......


A「っ、はっ！！」


七松「っと！はあっ！！」


A「っ！くっ！！」


二人の金属音が辺りに響いた。




兵助「これ、俺ら観戦だけで授業が終わりそうだ」


尾浜「まあ、いいんじゃない？疲れてるし」


兵助「そうか」


三郎「しかし、まだAは本気じゃないな」


竹谷「本気が出せないんじゃないか？」


雷蔵「だね」


そんな話をしていると.....


伊作「なぜ本気が出せないんだい？」


兵助「Aが、本気を出すのは相手が自分より弱い時か、相手に油断があるとき、そして、自分の勘に触った時です」


立花「そうか。今はそのどれにも当てはまらないのか.....」


三郎「まあ、普段は温厚ですから。争いごとを好まないし....よっぽどの事がない限り.....」


本気は、出さないだろうな......

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