・ ページ41
・
一平「A先輩!!!」
A「ん、一平か。どうした?」
一平「シロが!!」
A「!!」
ザワザワと嫌な感覚が背中を通った。
孫次郎「A先輩....」
A「行こうか」
孫次郎の手を引き、一平に連れられシロの元へ走った。
A「はっ、はっ.....どうした!?何があった!」
孫兵「A先輩!」
虎若「シロが、突然吠えだして、急に倒れちゃって.....」
孫兵「今、三治郎が竹谷先輩を呼びに行ってます」
A「シロ.....」
藁の上に横たわり、苦しそうな顔をしているシロ。
老犬だ。
俺達が入学する前からいた犬のシロ。
もう、二十年か.....
A「お主は、よく生きた。ありがとう.....」
苦しむシロの身体を撫でた。
細くなった身体、だが、毛並みは誰よりも綺麗だ。
A「シロ、もう迎えが来たんだ。今までありがとう。もう、いい。もう、眠って良いぞ」
シロ「クゥン......」
A「シロ、大好きだ」
シロの頭におでこを当てた。
A「おやすみ、シロ.....」
瞼に口付けを落とした。
シロ「キュウ.......」
少し笑ったような気がした。
そしてシロは、眠るように、息を引き取った。
孫兵「っ.....」
一平「うぅっ......」
孫次郎「っ、っ、ヒックっ.....」
虎若「......」
A「....今まで、ありがとう。シロ」
竹谷「シロッ!!!」
A「八左ヱ門」
竹谷「ああ.....死んでしまったか.....」
三治郎「そんな......」
ドサッと地面に座り込んで、涙を流す三治郎。
竹谷「幸せそうだっか?」
A「ああ.....」
竹谷「笑ってたか?」
A「ああ.....」
竹谷「シロはっ....しあわせ、だっ、たか....?」
A「幸せだったさ。八左、我慢をするな」
そっと、抱き締めた。
竹谷「っ、ぐっ、ふ....はっ、っ......」
A「辛いな......」
やはり、『死』というものは、辛く、苦しい。
俺は、静かに涙を流した。
122人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
颯でーす!(プロフ) - しゅるさん» 声出して?兄ちゃんしか、聞いてないから。な?(浜守一郎だぜ!) (2022年2月5日 1時) (レス) id: 79844c8da0 (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - 颯でーす!さん» んっ!んん!////ふっ、んあ…う…////んん〜!〜〜〜っ!//////(声を我慢してる浜守一郎の弟は…is主くん) (2022年2月5日 0時) (レス) id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
颯でーす!(プロフ) - しゅるさん» ❀.(*´▽`*)❀. (2022年2月4日 22時) (レス) id: 79844c8da0 (このIDを非表示/違反報告)
颯でーす!(プロフ) - すまるさん» うへへ、ありがとう!次回もお楽しみに! (2022年2月4日 22時) (レス) id: 79844c8da0 (このIDを非表示/違反報告)
すまる - 五年生可愛すぎて…幸せそうでなによりですほんとに!!!!!第三段お疲れ様でした!次回も楽しみに待ってます! (2022年2月4日 22時) (レス) @page50 id: 0670dcc434 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:颯でーす | 作成日時:2022年1月25日 20時