皆の思考が怖すぎる件 三ーー！

こんにちは。利吉さん ページ32

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伊作先輩のコノヤロウ事件から数日。



A「〜♪」


俺は、鼻歌を歌いながら、料理に勤しんでいた。

料理っつっても、おつまみ的なね。小腹が空いたから、腹の足しになるようなのを作ってます。


A「ジャガイモのバター焼き〜♪タコの唐揚げ〜♪キャベツのナムル和え〜♪」


誰もいないことを良いことに、ルンルンで歌いながら料理を作った。


A「ふんふんふーん♪」


利吉「随分楽しそうだね」


A「みゃーーー！？！？！？」


髪の毛が弾け飛ぶくらいビビった。


A「りっ、さんっ.....」


利吉「りっさん？」


A「りきち、さん.....」


うわあ、利吉さんだ。

園田村以来だ。まあ、喋ったことないけど.....

多分ね、利吉さんも俺の事知らないと思うよ。


利吉「君は、佐藤料理亭の子だね」


A「おふ......そ、です.....」


利吉「名前は？」


A「あ、えと....佐藤です.....」


利吉「下は？」


めっちゃ聞いてくるじゃん.....


A「A、です.......」


利吉「ん、よろしくね。A」


A「ひぇ......」


この人、マジ何考えてるかわかんない......


利吉「ところで、何を作っていたんだい？」


A「こ、小腹が空いたので、おつまみ的なのを......」


利吉「へぇ......」


距離近いなぁ.....これ、世の中の女子が悲鳴をあげそうだ。


これで、身体が触れてないんだ。パーソナルスペースがしっかりしてるんだなぁ.....


利吉「君、手が綺麗だね」


A「ﾋｭｯ.....」


突然、何を言うかと思えば、左手を掴まれ、握られた。


利吉「冷たいね」
(男の子とは思えないな。女性のような手だ。冷たい。綺麗だ......)


A「り、りっ、さ、えっ.....」


利吉「どうしたの？」
(ふふっ、狼狽えてる。面白い子だなぁ.....)


A「うぇ、あ、ぅ......」


ど、どうすれば......

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