目立たない六年生 二！

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A「ね、文次郎」


文次郎「なんだ」


A「居なくならないでね」


文次郎「！当たり前だ。勝手に居なくならない。約束だ」


A「うん。約束だからね」


なんやかんや、文次郎と一緒にいると落ち着く。


文次郎「隣、座るからな」


A「お、うん」


立ってた文次郎が俺の隣に座った。


A「ふぅ.....」


ポスッと文次郎の肩に頭を置いた。


文次郎「ちょ、おいっ」


A「ダメ？」


文次郎「っ、ダメじゃねぇ......」


A「ありがとう」


文次郎、面白い。


A「ね、文次郎」


文次郎「ん？」


A「次は、みんなと月を見ようね」


文次郎「ああ」


しばらく、そんなのんびりと会話をしていると.....


文次郎「A」


A「......」


文次郎「A？」


A「ん、すぅ......」


文次郎「寝たのか.....」


幼い寝顔だ.....ほんと、変わったな。A.....


初めは、ほとんど笑わないし、甘えねぇし......


けど、今は......


文次郎「よく笑うようになった。それに.....」


ほんと、甘え上手になったな。


文次郎「はぁ.....今日は、月が綺麗だ」


Aの頭を撫でた。


文次郎「しばらく、このままでいいな」



俺の気が済むまで、ずっと月を眺めた。


今日は、いい日だ。

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