目立たない六年生 二！

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伊作「A、A」


A「ん、っう......」


頭痛い.....


A「いさく.......」


伊作「お粥、貰ってきたよ。食べよう？」


A「いらない.....」


伊作「食べないとダメ。残してもいいからさ。食べよ？」


A「気持ち悪い......」


伊作「薬の副作用かなぁ.....おでこ触るね」


A「ん......」


伊作の手、冷たくて気持ちい.....


伊作「上がってるな......A、ご飯食べたら、風邪薬飲もうか」


A「うん......」


起き上がった。


伊作「ほら、あーん」


口の前に蓮華に入ったお粥を差し出された。


A「あ....ん」


おいしい.....ほかほかする....


伊作「おいしい？」


A「ん、おいし.....」


伊作「ん、じゃあ、はい」


A「んっ....」


おいしい.....おいしい....




しばらく食べさせてもらい....


伊作「もう食べられない？」


A「ん、も、いらない......ごめん」


伊作「いいよ。大丈夫。熱出てる時は、食欲無くなるものだからさ」


A「うん......」


半分残した。


伊作「はい、薬」


A「ん.....」


苦い。超苦い。すごい苦い。


伊作「飲めた？」


A「うん.....」


伊作「さ、もう寝な？」


A「うん」


寝転がった。


A「いさく......」


伊作「ん？」


A「俺が寝るまででいい。それでいいから.....行かないで......」


涙目でそう訴えると....


伊作「分かったよ。行かない。だから、ゆっくり眠って.....」


目尻に浮かんだ涙を拭ってくれた。


伊作「おやすみ。A」


A「ん、すぅ......」


伊作「大丈夫。明日には、元気になるよ」


Aの頭を撫でて、部屋を出た。

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