目立たない六年生 二！

利吉さん..... ページ30

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風邪の件から、数日。



A「えー！なんでさー！！」


立花「ダメだ」


A「訳わかんないし！！」


なんか知らないけど、仙蔵達が俺を部屋から出してくれない。


伊作「A、我慢して？今日中には、部屋から出すからさ。そしたら、お菓子とか買いに行って、一緒に食べよう？」


A「うー.....」


食満「数時間の我慢だ。な？」


A「はぁ.....分かったよ....」


文次郎「ん、いい子だ」


A「ん.....」


文次郎に頭を撫でられた。


小平太「じゃあ！行ってくる！」


長次「直ぐに戻るからな.....」


A「わかった。行ってらっしゃい」


ほか六年生が部屋を出ていった。



A「はぁぁ.....」


ボフッと敷きっぱなしの布団の上に仰向けで寝っ転がった。


A「なんで、急に部屋から出るなとか言ったんだろう.....」


なんかあるのかな.....


A「わからん....」


はーあ....つまんないの.....


A「ん.....」


横向きになった。


A「蓮太郎......元気かな.....俺、寂しいけど、今は、楽しいよ.....」


首に掛かってるネックレスを握った。


A「いつか来るその時まで、待っててね」


今は楽しい。独りじゃなくなったから。

でもたまに思う。蓮太郎も居ればなって......


A「だー！くよくよしてたってしょうがない！よし！！」


ガバッと起き上がった。


A「部屋の中でできること......」


生憎、本とかもないからなぁ.....


A「絵でも描くかなぁ......」


うん。そうしよう。


そう思って、机に向かった。

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