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A「殺せないわけないだろう、俺は、何人も、人をっ......!!」
大川「本当にお主は殺めてきたか?」
A「っ!」
何故わかるんだ、なぜ、なぜ.......
確かに俺は、人を殺めたことは無い。
殺したと報告して、対象者はすべて生かして逃がした。
それをなぜ、コイツが.......
A「っ、っ....殺さないと、お前だけは殺さないとッ!俺は、また......」
アイツに.......
もう嫌なんだ、何も感じない生活は。
もう嫌なんだ、記憶のない幼少期、苦痛しかない生活を続けるのは......
大川「......お主、名は」
A「.....松川.....社、社だ。社、A......」
大川「お主、松川の一族か」
A「っ......」
大川「ほれ、疲れたろう。少し休みなさい」
A「なに、を......ぁ.......」
突然視界が歪み、意識がぶつんと切れた。
大川「おっと.......」
起き上がった学園長先生は、眠った青年を抱きとめた。
土井「何故ですか?何故、殺すのではなく、眠らせろと指示を出したのですか。仮にも貴方を殺そうとした相手を......」
顔を顰めた土井先生は、そう学園長先生に問うた。
大川「幼き命を奪うほど、ワシは鬼ではないぞ」
土井「幼きって、どう見てもこの子は元服済み.....」
大川「はっはっは!起きたらその子に聞いてみると良い。伊作」
伊作「は、はいっ!」
大川「この子を医務室に運んであげなさい」
伊作「あ、はい」
その子を起こさないよう、そっと抱き上げた。
伊作「!?」
食満「伊作、どうした?」
伊作「ううん、なんでもないよ」
こんなに背が高いのに、何故こんなにも軽いの.....?
これじゃ、二年生の重さとさほど変わらない......
なにがあったの、この子に.......
静かに眠る青年をそっと運んだ。
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颯でーす!(プロフ) - むむちぃさん» ありがとうございます!お気遣い感謝しますm(*_ _)m (2月21日 7時) (レス) id: 79844c8da0 (このIDを非表示/違反報告)
むむちぃ(プロフ) - 相変わらず颯さんの作品面白いです😭💕定期的に見直してます😂💕体調にお気をつけて下さい😭応援してます!! (2月21日 5時) (レス) id: 02955418be (このIDを非表示/違反報告)
颯でーす!(プロフ) - 𝖫𝗎𝖼𝖺さん» ありがとうございます!今しばらくお待ちください! (12月4日 13時) (レス) id: 79844c8da0 (このIDを非表示/違反報告)
𝖫𝗎𝖼𝖺 - 初コメ失礼致します、後編楽しみにしております! (12月4日 10時) (レス) @page50 id: 4c7c84da7b (このIDを非表示/違反報告)
颯でーす!(プロフ) - 空さん» ありがとうございます!(´▽`) (9月9日 14時) (レス) id: 79844c8da0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:颯でーす! | 作成日時:2023年7月8日 13時