壊れた忍

いつぶりだろうか、ぐっすり眠れたのは ページ21

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委員会を終え、夜中。


A「......」


今日は満月か。

大きいな......


忍者には敵だが、こうして見る分には、きっと......


そういえば、俺が大川を襲撃したのも、満月の夜だったな......

よく考えると、満月の日に....俺は何をしているんだ。


A「......」


立花「寝ないのか」


A「あんたは.....」


確か、六年い組の.....


立花「立花仙蔵だ。よろしくな」


そういうと、そっと俺の隣に座った。


A「ああ」


美人だな。

色の術が上手そうだ。


立花「私は、お前がここに来てから毎日見張っている」


A「.......」


知っている。

視線は常に感じていたからな。


だが、見見張られてるからなんだとかはない。


どうでもいい。


立花「お前、寝ていないな」


A「......」


立花「不眠症か」


A「そうだ」


眠るなと言われた毎日。

眠ったら、叩き起される。


殴られ、蹴られ.....家から放り出される。


そんな日常で、寝ることなんて忘れた。


立花「ま、お前の境遇じゃそうなってもおかしくないな」


A「あんたは、何しに来たんだ。殺したければ殺せ」


立花「もうお前に殺意はない。というか、寝ろ。持たないぞ」


A「そんな軟弱に育てられた覚えは無い」


立花「減らず口だけは立派だな」


A「.......」




しかし、この人は......





落ち着くような、いい香りがするな。


なんの香りなんだろうか.....

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