壊れた忍

編入、か...... ページ16

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学園内を案内され、ある程度学園のルールを覚え、一週間があっという間に過ぎた。


タカ丸「今日からよろしくね」


A「ああ」


四年は組に編入した。

タカ丸は俺に特段警戒してる様子は無い。


けど、周りだよな.....


A「タカ丸」


タカ丸「ん、なぁに？」


A「無理に付き合う必要は無いからな」


俺と関わったせいで、タカ丸が今まで築き上げてきた信頼が失われるのは嫌だ。


こんな、人形みたいな俺と一緒に、無理にいる必要は無い。


一人でいることは慣れてる。


だから.....


タカ丸「俺はね、俺の意思でAと一緒にいるんだよ？」


A「でも、それであんたが築き上げてきた信頼を崩すのが、俺は嫌だ」


タカ丸「大丈夫、大丈夫だよ、A」


A「！」


そっと背中に手を回され、抱きしめられた。


タカ丸「俺は大丈夫。みんなと仲いいし、そんな事で信頼は失わない」


A「.......」



暖かい.....


こんな暖かい、人の温もりを感じたのは、何時ぶりだろうか.....



記憶にない。



けど昔、こうして誰かに......



いつも、抱きしめられていた気がする。




それが酷く心地よくて、安心して........




A「タカ丸は、暖かいな」


タカ丸「ふふ、ありがとう」







暖かい、凄く、心地がいい.......

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