壊れた忍

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立花「それで、なぜ？」


大川「タカ丸は、優しく、穏やかで、人の感情にとても敏感な子じゃ。感受性豊かで、人を笑顔にする力がある。だから、ワシはあの子を四年は組に編入させようと考えたのじゃ」


優しく、誰よりも笑顔が多く、穏やかで......


闇に生きる僕達に光を与えるようなそんな存在が、タカ丸だ。


忍術がからっきしなのに、そうやって人を丸め込める。


だから、感情....心が壊れたAを入れることを考えた。


伊作「あの子に......あの子の心を取り戻したいから」


大川「そうじゃ」


竹谷「しかし、未遂とはいえ、学園長先生を殺そうとした相手。警戒は怠りません」


大川「うむ、それで良い。何も直ぐに警戒心をとかなくても良い」


僕は既に、警戒してないけどね......


だって、いい子で、優しい子なんだもん。


口数は少ないし、表情は動かないし.....



でも、誰よりも優しい心を持ってる。


バレたら殺されるかもしれないのに、それでも....たくさんの人を殺すふりをして生かした。


ほんとに、すごいと思う。


食満「委員会とかは、どうするのです？」


大川「伊作。お主のいる保健委員会に入れてあげなさい。その方がいいじゃろう」


伊作「はい、分かりました」


大川「皆不満に思うこともあるじゃろう。だが、Aを頼んだぞ」


皆「はいっ！」





ここに居ることで、少しでもAが明るくなるといいな......

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