不運大魔王の幸運な弟 にぃ

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A「っ、んっ......」


ちぅ....と兄さんの頬に口付けを落とした。


A「にぃさん、ごめ、なさい......」


伊作「ふふ、かわい」


A「にっ！」


くすりと笑い、僕の喉に強く噛み付いた。


伊作「A」


A「？」


伊作「意地悪しずぎちゃったね」


A「んん......」


ぎゅっと僕を抱きしめ、頭を撫でてくれた。


ん、やっぱり、怒ってる兄さんは怖い。


けど、こうやっていつも、僕を抱きしめてくれる。

それが、好き。


A「んーー......」


ぎゅうっと兄さんの背中に腕を回して、頭をグリグリ押し付けた。


伊作「んー、どうしたの？甘えん坊になっちゃった？」


A「うぅ....んん」


離れたくない。


兄さん、暖かい......


A「にぃさん」


伊作「うん？」


A「怪我しないでね」


伊作「大丈夫だよ」


A「にぃさん、みんなに優しいから.....心配」


伊作「大丈夫、僕は大丈夫だよ」


A「何かあったら、僕が助けるからね」


伊作「ふふ、Aにはまだ無理だよ〜」


A「んぃいぃ......」


むいっと頬を引っ張られた。


A「ふぁほふほん」


伊作「んー？なんて？」


A「はなひへ〜っ！」


伊作「ふふ、ごめんごめん」


ぱっと手を離された。


A「守るもん。僕が兄さん、助けるもん」


伊作「ふふ、じゃあその時は助けてね」


A「うん」



兄さんは不運だ。


だから時々心配になる。


でも、何かあったら、僕が助けに行く。



いつも守ってもらってるから、僕が助けるんだ。



でも今は、しばらく兄さんを堪能するんだ。

兄さんに甘えたい。けど........→←・

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