不運大魔王の幸運な弟 にぃ

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食満「こらA」


A「ん」


ひょいっと食満先輩に抱き抱えられた。


食満「ちゃーんと、人の目を見て謝らないとダメだぞ」


A「.......」


食満「伊作に言っちゃうぞ？」


A「や.....」


きゅっと食満先輩の服を握った。


兄さんに言ったら、怒られちゃう.......


兄さん、僕がこういう危ないことした時、すごく怒るからやだ。


食満「じゃあほら、ちゃんと謝れるだろう？」


A「.....ごめん、なさい......」


食満「ん、いい子だ」


A「ん......」


竹谷「子猫を助けてくれてありがとうな」


A「ｺｸｯ」


竹谷先輩に抱えてた猫さんを渡した。


A「んんん......」


グリグリと食満先輩に頭を押し付けた。


食満「お、お？どうした？」


A「ぅ"〜〜〜.......」


食満「A？」


A「.......」


食満「！怒りすぎちゃったな。悪かった」


A「......」


食満先輩の肩に顔を埋めた。


食満「よしよし」


A「っ、っ......」


喜三太「食満先輩？Aはどうしたんですか？」


食満「ちょっと疲れちゃったみたいだ。部屋に返してくるよ」


喜三太「A、大丈夫？」


A「ん......」


食満「じゃ、行ってくる」


竹谷「A、ありがとう」


A「ん」



早く部屋に帰りたい。


泣き顔、見られたくない.......

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