不運大魔王の幸運な弟 にぃ

行動派が過ぎる！！ ページ26

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劇発表から数日。


少し暑くて、たまに涼しい毎日をのんびりと過していた。


A「.......」


放課後、僕は暇でその辺を適当に歩いていた。


虎若「A！！」


A「？」


ドタバタと走って僕の元に来た虎若。

委員会の当番かな......


虎若「A、木登りできる！？」


A「うん。できるよ」


虎若「ちょっと来て！！」


A「ぅわっ！」


虎若に手を引かれ、走った。


虎、足速いなぁ......


でもきっと、乱太郎の方が足速いから、乱太郎じゃなくて良かったなぁ.....




虎若「みんな！連れてきたよ！！」


三治郎「Aっ！」


A「はぁ、はぁ.......」


結構走った気がする.....

疲れた......


A「けほっ、そ、それで.....どうしたの.....？」


孫兵「子猫が木に登って、降りられなくなっちゃったんだ」


A「子猫....？」


伊賀崎先輩が指さした方向を見た。


子猫「にぃ、にぃ.....」


A「！」


木の......一番高い枝のところに子猫がいた。

学園にも大きな木がひとつある。


まさかそこにいるとは思わなかったなぁ.......


孫兵「登れる？」


A「大丈夫ですよ」


平太「A......」


A「！」


クイッと服の裾を引っ張られた。


A「平太達もいたんだ.....どうしたの」


平太「気をつけてね」


A「うん、任せて」



頑張って、子猫さんを助けないと......



そう思い、木に手をかけた。

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