不運大魔王の幸運な弟 にぃ

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竹谷「こういうのを作るんだ」


スチャッと僕の前に巣箱が出された。


お家型の巣箱だ.....


竹谷「できるか？」


A「ｺｸｯ、がんばります」


尾浜「俺達も近くで作ってるから、何かあったら呼んでね」


A「はい」


よし、頑張って作ろう。


A「......」


巣箱型の木の板に釘を打ち付ける。


小鳥「ぴいっ」


A「小鳥さん。こんにちは」


ぴよぴよと鳴き、僕の肩に止まった小鳥達。


A「今ね、君たちのおうちを作ってるんだ」


小鳥「ぴいっ！」


A「ふふ、嬉しい？」


なんか喜んでる気がする。


A「かわいい」


喜んでもらえてよかった。


A「ふふっ」


楽しくなってきて、たくさん巣箱を作った。





尾浜「Aってさ、くの一教室で話題なの知ってる？」


竹谷「え、そうなの！？」


尾浜「うん。見た目が王子様みたいで、穏やかでしょ？それでいて幸運体質だし、優しいし.....隠れて人気なんだよね」


竹谷「まあ確かに、あの元気な一年は組の中では異様だよな。大人しくて、優しいしな」


尾浜「あれは将来化けるね」


竹谷「それは思う。まあ、伊作先輩の弟だしな」





巣箱を作りながら、小鳥と戯れるAを見ながら、二人はそう話していた。

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