鉢屋家の次男 参

出掛けるの、また....... ページ43

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風邪が中々治らず、授業に復帰できたのが、風邪引いてから二週間が経った頃。


それでもなお風邪は残っており、完治したのが授業に復帰してから、一週間が経った頃だった。


A「はぁ、今度からは気をつけよう」


体力の消費がえげつないし、普通に生活がしんどいだけだった。


A「今日は、なにしようかな.......」


先生が、いっぱい頑張ったから、今日は休んでいいよって言われた。


だから休もうと思うんだけど.......


なにをしようか。


A「うーん.......」


兵助「あ、A」


A「！久々知先輩.......」


考え事をしながら歩いていたら、前方から久々知先輩が来て、話しかけられた。


びっくりした。


A「？何か悩み事ですか」


顎に手を当てて悩む動作をしていたから、何か悩み事なのだろうか。


兵助「あの、最近少しだけ勢力を伸ばしつつある城があるの知ってる？」


A「ああ、まあ」


それが、どうしたんだ？


兵助「そこの城の城下町の調査を任されたんだけど、そこが中々のところで.......」


A「はあ」


どうやら、忍者を侵入させないように、身体検査及び、二人以上でないと、町に入れないらしい。


それで、何人もの忍者が三途の川を渡っているらしい。


兵助「A、今日暇か？」


A「まあ、特に予定はありませんが」


兵助「じゃあ、女装してくれないか？」


A「はい？別に二人以上なら、男女じゃなくても......」


兵助「男女のが、疑われにくいんだ。お願いッ！」


A「え、ちょっと......」


ぺこりと頭を下げる久々知先輩。


これ、断れないやつだ。


A「わ、分かりましたから、頭あげてください」


兵助「！いいのか！ありがとうっ！」


A「あ、はあ......」


兵助「じゃあ、着替えたら門の所にっ！」


A「分かりました」



変なものを、引き受けてしまったな......



そう思いながら、部屋に帰って女装の準備をした。

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