鉢屋家の次男 参

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三郎「ほれ、貰ってきたぞ」


A「あ、ありがとう.......」


お盆に乗った、レモンとおにぎりを渡された。


A「い、いさく、せんぱいは......そういえば、医務室にいない.....」


三郎「ああ、あの人なら、今部屋で薬作ってる。お前の風邪が想像以上に酷いらしくてな、少し強めの薬を作ってる」


A「俺の風邪って、そんなに酷いのか.....」


三郎「まあ現に、夜になっても熱が下がってないからな」


A「げほっ、ごほっ.....」


俺の風邪は、そんなに酷かったのか......


まあ、確かに例年より酷い気がするが......雨って、凄いんだな。


今度から、雨に濡れたら、しっかり暖まろう。

そして早く寝よう。


A「ん、ん......んまぃ」


考えながら、おにぎりを頬張った。

鮭が入ってる。おいしいな.......


三郎「胃は平気か？」


A「うん、平気だ.....っ、ごほっ.....」


三郎「それ食べ終えた頃、伊作先輩が来るから....薬飲んでしっかり休むんだぞ」


A「ああ、ありがとう.......」


何故だろうか。

やはり、兄様のそばにいると、すごく落ち着くんだ。


風邪、辛いのに.....


兄様がいると、少しだけ楽になる.......


A「ありがとう、兄様」


三郎「！ああ」




早く、風邪を治そう。

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