鉢屋家の次男 参

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A「っ、さようなら」


兵士「ガハッ......」


短刀で、心臓を突き刺した。


A「はぁ、これで、何人目だろうか......」


吐きそうなほど、辛い。


A「そろそろ、戻らないとな」


待ち合わせ場所へ向けて、足を進めた。


そしたら......


A「！たか、まる.....？」


タカ丸「は、あ......A......」


A「！」


頬には涙の後、泣きすぎだ。

目が真っ赤になってる。


持ってる苦無が血まみれだ。


口も汚れてる。吐いてたのか......


タカ丸「は、ぁぁ、はあっ、っはっ......」


A「タカ丸、おいで」


タカ丸に向けて、両手を広げた。


タカ丸「あ、あ、ああ.....A、Aっ.....」


縋るように俺に抱きついた。


何かを確かめるように、何かを逃がさないように.....


タカ丸「い、き、てる....いき、てる.....A、A、Aっ......」


A「っ、俺は生きてます。死んでない。タカ丸、よく頑張ったな、辛かったろう.....」


タカ丸の震えた背中に手を回し、優しく撫でた。


タカ丸「っ、あ、ああっ.....う、あ、ぁあっ、うぁああっ！！」


辛いよな、俺も辛い。


けど、我慢できるほどには、精神面が強いからな。


A「大丈夫、大丈夫......」






俺が、こいつを支えねぇと......

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