・ ページ20
・
ヒュン！！
A「っ！」
雑渡「っと」
俺と雑渡昆奈門の間に、一つの苦無が刺さった。
なんだろう、この光景、前にも見たような......
瑞希「毎回毎回、うちのに手を出さないでください」
A「！瑞希、先生......」
俺と雑渡昆奈門が居る木の枝に降り立ち、俺の前に立った。
雑渡「ほんとに、邪魔ばかりするね、君は」
瑞希「もうAと話したなら、十分でしょう。早く帰ったらどうです」
雑渡「はいはい、じゃあ、Aくん。またね」
A「あ、はい。また.....」
ヒラヒラと手を振った雑渡昆奈門は、軽々と木から飛び降りて、消えていった。
A「せ、先生、一つ質問いいですか」
瑞希「なにかな」
A「雑渡、昆奈門とは、どんな関係なんですか？」
瑞希「元同期だよ。私が、年下の同期」
A「！」
先生と雑渡昆奈門が、同期......？
A「でもっ、先生は.....」
瑞希「抜け忍だよ、タソガレドキの。タソガレドキは、いい所だったのだけれど、私は、疑問を抱いた。そして、抜け忍になったんだ」
A「でも、タソガレドキが、そう易々と.....逃がすわけない」
瑞希「同期としての、情けだろうね。嬉しいのか、悲しいのか、よくわかないよ」
寂しそうな顔してる。
そう、だよな。
若い時から一緒で、疑問を抱いた先生は、抜け忍となった。
さっきみたいに、揉めてても.....
やっぱり、元は仲間だ。
A「いつかまた、普通に話せる日が来るといいですね」
瑞希「！そう、だね......」
少しだけ、明日に向けて頑張ろうって、思えるんだ。
怖いし、震えるよ。
でも、自分で決めた道だ。
最後まで、責任は持つさ。
ギュウッと自分の手を握った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 113人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
颯でーす！(プロフ) - 朝倉さん» 書けたら書きますが、書けなかったら、次の新作でリクエストを受け付けます！ (2022年12月28日 23時) (
レス) id: 79844c8da0 (このIDを非表示/違反報告)
朝倉(プロフ) - リクエストしたい！！学園長の突然の思いつきでの借り物競争 (2022年12月28日 23時) (レス) @page50 id: 0f4d4373eb (このIDを非表示/違反報告)
颯でーす！(プロフ) - 神楽さん» 書けたら書きますが、書けなかったら、次の新作で1番にリクエストを受け付けますね(*^^*) (2022年12月28日 23時) (レス) id: 79844c8da0 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - リクエストしたいです!!出し物大会で、夢主と三郎が、変装で何かやってほしいです!!お願いします!!頑張ってください!! (2022年12月28日 22時) (レス) @page50 id: 17798d130b (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - もんちゃんさん» こたついいな！！うちはないからな…宿題？何それ？美味しいの？ (2022年12月28日 20時) (レス) id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：颯でーす
| 作成日時：2022年12月24日 17時
