同じクラスにはモテ男共がいる さん！

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楓「ふぅ.......」


A「......」


すやすやと眠る楓を見た。


A「かわいいな」


前から思ってたけど、楓もそうだが.....なんでこう揃いも揃って、寝顔が整っているのだろう。


かわいいな。


A「......」


じっと、自分の身体を見つめた。


赤い花が咲いてる身体。


愛、か......


A「.......」


好きとか、愛してるとか、よく分からない。


父さんや母さんを見てると、これがそうなんだって思う時があるけど、それでも分からない。


こうやって、そういうことをしても、まだ分からない。


A「楓.....」


眠る楓の頭をそっと撫でた。


楓「ん、A.......」


撫でた俺の手に擦り寄った。


かわいい。


A「わかる時が、来るのかな」


俺が、好きとか愛してるとか......



何かをきっかけで知る時がくる。


知りたい。


はやく、こいつらに答えてやりたい。



じゃないと、いつか、忘れられてしまう。



嫌だ、それだけは、嫌だ......




答えたい。



誰かの手に渡るまでに......



俺が早く、愛してるを好きを.......




伝えたい。




離れたく、ないから......



はやく、伝えたいんだ。




A「.......」



ズキズキと痛む胸を押さえた。






これが好きだと愛してるだと、まだ気づけないAであった。

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