同じクラスにはモテ男共がいる

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楓「あ、Aおかえり」


A「ただいま......」


楓「早退しなかったんだ」


A「腹減ったから授業出る」


楓「はは.....ああそうだ。グループ出たよ」


A「俺の班は？」


楓「あの人気者たちとAの六人グループ」


A「あ〜、帰ろうかな」


フッ.....と遠く見つめた。

だろうと思った。

だって、学級二人がすげぇ顔してたもん。


なぜそんなにグループにこだわるのかって？


この学園、なんか変なんだよ。

飯の時間は、グループで食べなさいって言う。

屋上とか中庭とかで食べるにしても、そのグループで食べること。


そういうルールがある。

ちなみに破った場合は、学園長からの長話の刑です。


つらい。


A「はぁ.....もう腹括ったから、やるしかないよ」


楓「無理しないでね」


A「おう」


楓と別れて、自席に着いた。


竹谷「Aっ！」


A「っどあっ！！」


トイレから帰ってきたであろう五人。

竹谷が俺に抱きついてきた。


というか、トイレまで一緒とか仲良しかよ。


竹谷「身体は平気か？ごめんな！ああ、顔が.....大丈夫か？」


A「ぅ、おう.......」


さわさわと俺のほっぺを撫でて、再度抱きしめ直した。


A「別に死んでねぇから平気だよ」


竹谷「よかった！」


A「うっ.....」


まっぶし.....


笑顔が輝いてやがる。


兵助「無理しないでね？」


三郎「ダメなら言えよ？」


尾浜「ダメそうなら、すぐ俺に言ってね！」


雷蔵「無理しちゃダメだよ」


A「ぅ、ぉう.......」



なんで俺に対してこんな過保護なの？


よく分かんねぇ。


そんなことを考えながら、数学の授業を受けた。

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