ボッチくんの奮闘 二

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尾浜「ふぅ......」


ちょうどいいところまで読み終わった！


尾浜「兵助、遅いな......」


厠行くだけで、何分かかってんの？

そんなに、する？


兵助「帰ったぞ」


尾浜「おお、おかえり、遅かった.....ね......」


兵助の声が聞こえ、机に向かってた身体を兵助に向けた。


俺は言葉を失った。

兵助が抱き抱えてるモノ。


尾浜「なんで、Aを抱えてるの？」


兵助「廊下で力つきてるのを見つけて、拾ったのだ」


尾浜「拾った」


というか、廊下で力尽きるって、なにしてるのさ。


尾浜「とりあえず、布団敷くからそこに寝かせてあげて」


兵助「わかったのだ」


ささっと布団を敷き、Aを寝かせた。


尾浜「逆上せちゃったのかな。あと寝不足かな」


兵助「身体を折らないように抱えるのが大変だったぞ」


折るって.....

確かに、ちょっと力入れたら折れそうな身体してるけどさ。

最近、身体の細さに拍車がかかってるもんね。


尾浜「ふふ、寝顔可愛い」


兵助「下級生みたいな顔してるのだ」


A「ん、んへぇ.....」


頭を撫でてやると、気の抜けたように可愛い顔で笑った。


尾浜「かわいい〜」


兵助「そうだな」


早く起きて、びっくりした顔みたいな。


酷くいじめるつもりは無いけど、Aの困った顔見るのが、ちょっと癖になりつつある。



ふふ、面白いなぁ......


尾浜「ふふ」


ニヤリと危ない笑みを浮かべる勘右衛門であった。

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