ボッチくんの奮闘 二

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熱い.....

身体が燃えてるみたいなんだ......

すごく不快で、気持ち悪い.....


ああ、無理......吐きそう......


A「っ！！ぅ"ぇ......」


ガバりと起き上がって、口を押さえた。


伊作「！そこ、そこの桶に吐いていいよ」


近くにいた善法寺先輩を見ると、空の桶を指差された。


A「っ、う"えぇっ.....ゲホッ、お"ぇっ....はぁ....っっ、うえ"っ、うぅ......」


伊作「辛いね。大丈夫、大丈夫」


吐き気が止まらない僕の背中を優しく撫でてくれた。


A「おぇっ、ぅえぇっ.......はぁ....はぁ.....」


一通り吐き終えて、息を整えた。


伊作「はい、これ飲んで」


目の前に竹筒が差し出された。


A「あ、あり、がとう.....ござ、います.....ん.....」


それを受け取り飲むと、ふわりと花のような香りが口の中に広がった。


A「おい、しい......なんの、飲み物ですか.....？」


伊作「ん？鎮痛剤を混ぜたんだよ。下級生でも飲みやすいように、苦味を抑えたんだ」


A「そう、なんですか......」


美味しかったな.....

飲みやすくて.....


伊作「ほら、まだ寝てな。辛いだろう」


A「だい、じょぶです.....」


伊作「ダメ」


A「うぅ......」


グイグイと布団に押し込まれた。


伊作「まだ熱が高いからね。寝てな」


A「うぅん......」


よしよしと頭を撫でられた。


伊作「おやすみ、ご飯になったらまた起こすね」


A「ん、ぁい.......」


瞼を閉じて、眠った。


伊作「熱、下がるといいな......」


火がついたように熱いAのおでこをそっと撫でた。

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