ボッチくんの奮闘

・ ページ10

・


A「........」


バチンと目を覚ました。


僕、気絶しちゃったんだ。


A「.......」


お腹痛いな......

蹴られて、殴られて......


A「死にたい......」


死んだ顔で、一点を見つめた。


伊作「起きたかい？」


A「っ〜〜〜っっ！！！」


飛び上がって、布団の中に隠れた。


伊作「あはは.....広大先生が言ってた通りだ」


A「ごめ、ごめ、ごご、ごめんなざぃっ！！」


伊作「別に怒ってないよ。それより、身体は平気？留三郎に思いっきり蹴られてただろう？」


A「だ、だだ、だい、じょうぶです......」


伊作「怪我の様子見たいから、布団から出てくれないかい？」


A「........」


モゾモゾと動き、布団から出た。


伊作「顔青白いけど、体調悪い？」


A「フルフル......」


伊作「元々の白さか。お腹、痛いだろう？見せて？」


A「はぃ.......」


バサバサと服を脱いで、お腹を見せた。


伊作「うわ、真っ青......肌白いからよくわかる。湿布貼るね」


A「ｺｸｯ......っ！！」


湿布、冷たいっ......


伊作「よし、手当終わり」


A「あっ、ああ、ありがとう、ございました......失礼します.....」


伊作「あ、ちょっと待って」


A「？」


伊作「ご飯ちゃんと食べて、しっかりお日様浴びてね。引きこもってちゃダメだよ。独Aくん」


A「は、はい.......失礼します......」


そう言って、医務室を出た。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す