ボッチくんの奮闘

・ ページ8

・


A「よ、よよよ、よろ、よろしく、おね、お願いし、します......」


食満「ああ、よろしくな」


先輩と向かいあわせで立った。


A「ひいぃっ.......」


ふと気になって周りを見たら、みんなこっちを見てた。


なんで、なんでぇえっ！！

僕そんなことできない！！そんなすごいことできないっ！！


見ないで、見ないでえぇっ！！


こわいぃいっ.......


食満「んじゃ、やるぞ」


A「はぃ......」


僕は、札の付いた苦無を構えた。


食満「はっ！！」


A「っ！！！」


距離を取ろうと動いたら、一気に間合いを詰められた。


A「カフッ！！」


手加減されてるのはわかった。

けどお腹を蹴られたのは痛い。


A「ゲホッ、ゲホッゲホッ！！うぇっ......」


うぅ、カゴ被ってるから視界が悪い。


A「っ、えいっ、うぃっ！」


一度離れて、先輩に向けて苦無を投げた。


食満「っ、とと......」


避けられて地面に刺さった苦無。


僕の苦無は、普通じゃない。


食満「は？」


苦無についてた札が光り、爆発した。


食満「くっ、ゲホッ、っ.......」


A「っ、たぁあっ！！」


僕の使う糸は、人殺しちゃうから、今回は縄だ。


縛りあげれば、僕の......


食満「六年生を、甘く見るな！！」


A「ガハッ！！！」



先輩の長い足で僕の腹を蹴られ、吹っ飛んだ。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す