ボッチくんの奮闘

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広大「A〜、大丈夫か？」


会議終わり、学級委員長部屋の襖を開け、Aに声をかけた。


尾浜「広大先生」


三郎「しー......」


広大「？」


小声で俺の名前を呼ぶ勘右衛門と口元に人差し指を立てる三郎。


広大「なんだ？」


気になって、中に入り二人の所へ行くと......


A「ぅ、ん.......」


黒木「ん.......」


今福「すぅ.......」


Aを真ん中にして、彦四郎と庄左ヱ門が気持ちよさそうに眠っていた。


広大「少しは、お前らに慣れたのか？」


三郎「ええまあ、まだまだですが.....最初よかは慣れましたよ」


尾浜「からかいがいがあって面白そうです」


広大「あんまいじめんなよ。雷蔵がキレるぞ」


三郎「Aは、雷蔵に慣れましたか」


広大「ああ。遠くから見てたが、雷蔵と話す時少し雰囲気が和らいでたからな」


俺以外であの笑顔を見せたのは、初めて見た。


いつもビクビクしてるし、泣きそうな顔してるから......


三郎「私たちも早く、雷蔵と同じところまで行きたいですね」


広大「ああ、A意外とちょろいから少し優しくするとすぐ懐くぞ」


尾浜「え」


広大「グイグイ来られると泣くけど、行き過ぎず適度な距離を持ちながら、優しくすると秒で懐く」


三郎「こいつ、将来大丈夫かよ......」



知らない人に連れていかれないか心配だ。


そう、Aの身を案じた三郎であった。

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