俺は兄離れができない！！！

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孫兵「っ、A！」


A「孫兵.....」


久々知先輩との話を終え、孫兵を探して歩いた。


そしたら、走ってくる孫兵。


俺は気まずくて、顔を逸らした。


孫兵「っ、ごめん」


A「.....俺も、ごめん」


殴ったから.....

孫兵を、傷つけたから......


孫兵「怪我、隠しててごめん。心配かけたくなかった.....」


A「俺は、隠されるより、言って欲しかった。したら、実技もよく考えた」


孫兵「うん」


A「俺も、頭に血が上って、殴ったのは申し訳ないと思ってる。けど.....俺は、孫兵に信頼、されてないのか、なって.....」


ぽろぽろと涙が溢れた。


孫兵「信頼してるっ！だって、僕の初めての友達で、相棒なんだから.....」


A「！」


孫兵「ごめん、ごめんね.....次はもう、隠さないから」


そう言って、俺の頭を撫でた。


A「ふはっ、お前は俺をいくつだと思ってるんだよ」


撫でられた頭を押さえて、くすりと笑った。


孫兵「医務室行こうか。手当しに行こう？」


A「うん、そうだな」


差し出された孫兵の手を握って、二人で医務室に向かった。



よかった、仲直りができて.....


A「孫兵」


孫兵「ん？」


A「これからもよろしく」


孫兵「！もちろん」



ふわりと笑った孫兵の笑顔が、とても綺麗だと思った。

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