俺は兄離れができない！

件の出来事。兄目線 ページ6

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僕には、可愛い可愛いたった一人の弟がいる。


幼い頃から、兄ちゃん兄ちゃんって、僕の後ろを着いて回る可愛い弟。



僕が学園に入学するときは、大泣きして大変だった。


そして、僕の後を追うように、Aも忍術学園に入学した。


それからだ。


Aが僕を避けるようになったのは......


家でも学園でも.....僕とも話さくなった。

家でも、必要最低限の会話しか出来なくなった。



だから、機会を伺った。


Aを捕まえる機会を......



Aが三年生にあがってから、その機会はあった。


実技終わりの三年生が、僕たちとすれ違った。



だから僕は、Aを捕まえた。



なのに、なのに.......



A「あんたが学園に入って変わったように、俺だって変わったんだ」


そう言って、僕を突き放した。



なんで、なんで？



僕は、一人に.....Aと離れたくない。


嫌だ、嫌だ、嫌だ！！！



僕は、過呼吸を起こした。



Aは、僕のなんだ。


僕の、大切な弟なんだ。


絶対に手放さない。



僕の、唯一だから......



A「にい、ちゃ......」



Aは、僕を見て怯えてた。



僕には理由がわからなかった。


きっと、過呼吸を起こした僕を見て、ビックリしたんだよね？


ごめんね、A。


でも.....



僕から離れようとしたのは、許せない。

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