俺は兄離れができない！

やっぱり、結局は兄弟なのか ページ31

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A、雷蔵「いただきます」


現在、兄貴と飯を食べてます。

あ、食堂でね。


今日の授業終わり、飯食う時間が兄貴たちと被った。


孫兵「いただきます」


三郎、竹谷「いただきます」


俺と兄貴の前に、孫兵を真ん中にした竹谷先輩と鉢屋先輩が座っていた。


雷蔵「.....」


A「ん」


雷蔵「ありがとう」


兄貴の手が止まり、遠くを見た。

ああ、醤油が欲しいのかと思った俺は、醤油をとって、兄貴に渡した。


孫兵「わかるの？」


A「？うん、結構当たり前じゃねぇ？」


竹谷「それは兄弟だからできる技だな」


三郎「さすが」


A「ふーん」


あんま意識してこなかったから、いざ言われると不思議でしょうがない。


雷蔵「A」


A「ん？」


雷蔵「はい」


A「！いいの？」


雷蔵「うん」


兄貴が俺の皿に、俺が好きなものを置いた。


嬉しい。


普段からこういう兄貴だったらなぁ......

俺はなにかする度に絞め殺されないで済むのに。


正直、兄貴のヤンデレスイッチがよくわかってない。


何でスイッチが押されるのかわからん。


けどひとつ分かるのは、対五年生と三年生は、度さえ過ぎなければ、何も言わないことに気づいた。


A「はーあ、世も末だわ」


三郎「今ので何を悟ったんだよ」


A「人生」


竹谷「アホか」



そんな会話をしながら、食事をした。

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