俺は兄離れができない！

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雷蔵「ただいま〜。あれ、Aがいる」


A「げ......」


帰ってきやがった、兄貴......


雷蔵「なんで、三郎の所にいるの？別にいいけど」


A「！」


三郎「なに、雷蔵が帰ってくるまで楽しんでただけさ」


雷蔵「ふーん」


A「っ......」


やべぇ、俺今、やべぇ事実に気づいた。


兄貴は、俺に執着する。

俺は覚えてる。

兄貴は、俺に近づく輩を尽くボコボコにしてたこと。


なのに、五年生にはやらない。


兄貴は、五年生になら、俺を預けてもいいって思ってるんだ。

だから、鉢屋先輩が俺を抱きしめても、俺になにかしても怒らないんだ。


まあ多分、度が過ぎたやつは怒られるだろうけど。



雷蔵「A、おいで」


俺に向けて両手を広げる兄貴。


A「そんな羞恥ぷれいは、遠慮します」


雷蔵「.....三郎はよくて、兄ちゃんはダメなの？」


A「！」


ビクリと身体が震えた。

兄貴、顔怖.....


三郎「行けよ。また締められんぞ」


A「はぁ〜〜〜......ん」


鉢屋先輩から離れ、兄ちゃんに近づいた。


雷蔵「ん、Aは暖かいね」


A「ぐぇ.....」


ぎゅうっと力強く抱きしめられた。


そろそろ力加減覚えて欲しい。

困る。

というか、そろそろ骨の心配が......

たまにミシミシ言ってるんだよね。


痛いのやだよ。


A「はぁ......」



俺も大概、兄貴に甘いんだなぁ......

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