田舎者の奮闘記 さんだぁ！！

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タカ丸「いた！喜八郎！！」


守一郎「みつけた！」


綾部「げっ」



走りに走って見つけた喜八郎。


田村「ﾁｯ、はっ！」


守一郎「っ！！」


三木ヱ門と守一郎が対峙した。


俺が、旗を取らないと.....



タカ丸「すーーっ.....ふぅぅ.....」



俺は、目をつぶって大きく深呼吸をした。



タカ丸「旗、ちょーだい？喜八郎」


綾部「！なーんだ、バレちゃいましたか」


タカ丸「んーん。Aが言ってた。旗はきっと、喜八郎が持ってるって」


綾部「！」


喜八郎の目が、大きく開かれた。


うん。俺もびっくりした。


滝夜叉丸か三木ヱ門に任せると思ってたから。


タカ丸「Aのために、俺頑張るよ」


そう言って、俺は苦無を構えた。


綾部「負けません。というか、渡しませんよ」


喜八郎は、踏鋤を構えた。




秋「......残り、十分」





先生のその声が、俺たちの耳に届いた。






平「っ、はぁ、はぁ......」


A「っ、ふぅ......どうけ？俺の作戦、合ってんべ？」


平「ああ、分かったさ。けど、タカ丸さんは喜八郎に勝てない！」


A「そんな事ないべ。タカ丸くんは、強い。俺は知ってる。あの人は、土壇場の根性が据わってる。残り十分、勝つのは、俺たちだ！」


平「！いや、勝つのは、私たちだ！」





残り十分を切った。



頑張れ、タカ丸くん。

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