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A「んん......ここは.....」
病院......
A「っ......」
ズキリと痛む身体。
包帯は巻かれているものの、前に見た時より火傷が減っていた。
A「ここは......」
ふと、窓を見た。
高いビル。交差点を歩く人々。
たくさんのお店や車。
A「俺の、前世......帰って、来たの?」
バシャン!
A「?......あ」
花瓶を落とし、こちらをみる二人の男。
うどんのような特徴的な髪の毛とサラッとしたきつね色の髪の毛。
A「鉢屋先輩、尾浜先輩.....?」
尾浜「っ、A!!」
三郎「A!!!」
A「!!」
二人に勢いよく抱きしめられた。
先輩がなんで......
ううん。先輩じゃない......
全部思い出したよ。
A「ごめんね.....兄ちゃん.....」
三郎「生きてて、よかった......」
尾浜「っ、よかった、よかった......」
俺は孤児だった。
孤児院で、兄ちゃんたちに出会った。
俺ら三人は、一緒に引き取られた。
俺を溺愛してる、ある人に......
夏目「っ、A!!!」
A「わ!」
三郎「!」
尾浜「うわっ!」
二人を巻き込んで、類先生が俺を抱きしめた。
夏目「ごめんね、守れなくてっ.....よかった、生きてて、良かった!!」
大粒の涙を流す先生。
A「俺ね、夢を見たんだ」
三郎「どんな夢だ?」
A「兄ちゃんたちと、遊ぶ夢......ね、兄ちゃん、先生」
三郎「ん?」
尾浜「なーに?」
夏目「んー?」
A「俺を引き取ってくれて......大好きでいてくれて、ありがとう!俺も、大好きだ!」
そう言って、俺は笑った。
三人「っ〜〜〜〜っっ!!!」
尾浜「俺も大好き!!」
三郎「俺も大好きだ!」
夏目「俺も、大好きっ!」
四人で抱きしめあった。
俺は、素直になれなかった。
本音を言うのが苦手で、恥ずかしかった。
女の人が言ってた、過去を知り未来を生きる。
そのおかげで、俺は成長できた。
兄ちゃんや先生。
たくさんの仲間に出逢えた。
俺は、今すごく幸せだ!!
前世の記憶がある天馬Aは、たくさんの仲間や家族の元へ帰った。
そして、いつまでもいつまでも、幸せに暮らしましたとさ。
〜Fin〜
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颯でーす!(プロフ) - みたらしお餅さん» うん!おやすみなさい!いい夢を🌙.*·̩͙ (2022年8月28日 1時) (レス) id: 79844c8da0 (このIDを非表示/違反報告)
みたらしお餅 - 颯でーす!さん» うん!!次回作、楽しみにしてる!ありがとう!私も無理しない様、頑張るね!おやすみ!いい夢を( ´ ▽ ` ) (2022年8月28日 1時) (レス) id: 66ebc3e84f (このIDを非表示/違反報告)
颯でーす!(プロフ) - みたらしお餅さん» うん!ありがとう!次回作、楽しみにしててね!みたらしちゃんも、無理しないでね!! (2022年8月28日 1時) (レス) id: 79844c8da0 (このIDを非表示/違反報告)
みたらしお餅 - あと!次回作の子が気になって仕方ない!世間知らずの子か〜面白い子そう!はやっち!更新、無理しないでね! (2022年8月28日 1時) (レス) @page23 id: 66ebc3e84f (このIDを非表示/違反報告)
颯でーす!(プロフ) - みたらしお餅さん» ありがとう!!ふふ、みんなの涙腺を刺激出来て良かった〜っ!!明日の更新も頑張るから、楽しみにしててね!! (2022年8月28日 1時) (レス) id: 79844c8da0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:颯でーす | 作成日時:2022年8月27日 18時