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A「手加減しないと、類先生に言いますからね」
次屋「手加減したら、演習にならないでしょ」
A「痛いの嫌なんです」
次屋「多少の痛みは我慢だよ」
A「はぁ、分かりましたよ.....」
仕方ない、多少の痛みは我慢するよ.....
次屋「じゃあやるよー」
A「あーい」
のんびりとした声掛けなのに、次屋先輩の一撃が引くほど重い。
A「いって.....」
ジーンと痛む手を振った。
次屋「来いよ」
A「.....はっ!」
次屋「!速いな.....けど、軽い」
A「っ.....」
パシリと俺の拳を片手でとめた。
くっそ、伊達に暴君の後輩やってないな.....
この人、三年生以上四年生ぐらいだな.....
組手が強いのか.....
次屋「ほらほら、どんどん行くよ」
A「はーい」
組手とは思えない音が校庭に響いた。
そしてしばらくして......
A「うぐぅ......」
次屋「残念」
地面にうつ伏せで倒れてる俺の上に座る次屋先輩。
A「どけし.....」
次屋「えー」
A「あんた、どこのサディスとだよ......」
次屋「Aって、弄りがいあるよね。他の人に言われない?」
A「言われないですよ。多分」
次屋「ふーん」
A「つか、早く退いて」
次屋「しょうがないな」
俺の上に座っていた次屋先輩が退いた。
A「まったく.....」
次屋「あ、そうだ。Aに助言」
A「?」
次屋「Aの速さは、三年生に並ぶくらい。要は、二年生じゃ一番早いってこと。けど、一撃が軽いし、無駄が多い」
A「!」
この人、見てないようでよく周りを見てるんだな......
次屋「その無駄と軽い一撃直せば、強くなれると思うよ」
A「無駄はともかく、軽い一撃ってどうすれば?」
次屋「遠心力をつける。後は、コツを覚えるしかないね。ぶっちゃけ、そのコツさえ覚えれば、一年生でも、四年生くらいの重みがでる」
A「え!」
次屋「まあ、Aは身体が硬いからね。それを直しな。あとは、身体の使い方に関しては食満先輩や伊作先輩の方に聞くといいよ」
A「ん、ありがとうございました」
次屋「いーえ。もっと強くなって、俺に挑んでよ」
A「!」
次屋「楽しみにしてる」
そういった直後に、終了の鐘が鳴った。
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颯でーす!(プロフ) - みたらしお餅さん» うん!おやすみなさい!いい夢を🌙.*·̩͙ (2022年8月28日 1時) (レス) id: 79844c8da0 (このIDを非表示/違反報告)
みたらしお餅 - 颯でーす!さん» うん!!次回作、楽しみにしてる!ありがとう!私も無理しない様、頑張るね!おやすみ!いい夢を( ´ ▽ ` ) (2022年8月28日 1時) (レス) id: 66ebc3e84f (このIDを非表示/違反報告)
颯でーす!(プロフ) - みたらしお餅さん» うん!ありがとう!次回作、楽しみにしててね!みたらしちゃんも、無理しないでね!! (2022年8月28日 1時) (レス) id: 79844c8da0 (このIDを非表示/違反報告)
みたらしお餅 - あと!次回作の子が気になって仕方ない!世間知らずの子か〜面白い子そう!はやっち!更新、無理しないでね! (2022年8月28日 1時) (レス) @page23 id: 66ebc3e84f (このIDを非表示/違反報告)
颯でーす!(プロフ) - みたらしお餅さん» ありがとう!!ふふ、みんなの涙腺を刺激出来て良かった〜っ!!明日の更新も頑張るから、楽しみにしててね!! (2022年8月28日 1時) (レス) id: 79844c8da0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:颯でーす | 作成日時:2022年8月27日 18時