とある忍たまは隠れていたい

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狼煙を焚いて、しばらく経った。



A「なあ、川西」


左近「なんだ」


A「先生、来ないな」


左近「ああ、大丈夫だ。すぐ来るさ」


A「ん」


先生が、全然来ない。

早く来てくれないかな.....


怖い、早く、来て欲しい.....


夏目「いた！！」


野村「いた！」


A「類先生」


左近「野村、先生っ！」


川西が、野村先生に抱きついた。


野村「よく頑張りました」


左近「はい！」


川西も、不安だったんだなぁ.....


夏目「A、おいで」


A「！僕は、別に.....」


嘘。

本当は、死ぬほど怖かった。

泣きたかった。泣きたいほど、不安で怖くて.....


夏目「全く、素直じゃないんだから」


A「うわっ」


類先生に抱き上げられた。


夏目「怖かったね。偉い、偉い」


A「っ.....」


じわりと、涙が浮かんだ。


夏目「もう大丈夫。学園に、帰ろ？」


A「ん......」


先生の肩に顔を埋めた。


やっぱ、類先生が落ち着く。



先生と帰ってる途中、俺は疲れて寝た。


左近「類先生」


夏目「ん？」


左近「Aって、炎に対して何か、トラウマありますか？」


夏目「火恐怖症ね。A自身、ないって言ってた」


左近「あんなに、怯えてたのに」


夏目「本当に覚えてないんだって。けど、火は、Aが物心着いた時にはもう怖かったって」


左近「そうですか」


すやすやと眠るAを見た。


不思議なやつ。


あんま話せなかったけど、そう思った。

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